老人ホーム

新しいタイプの老人ホーム


老人ホームの主なタイプに、介護老人福祉施設(「特別養護老人ホーム」「特養」)や介護老人保健施設(「老健」)、グループホーム、有料老人ホームがあります。急激に変化している高齢化社会のなかで老人ホームも変化してきています。

入居希望者の個性が多様化していることから、施設そのものが見直されつつあります。老人ホームで生活する人のなかには、10年、20年という人もざらにいます。人生80年といわれる時代にあって、人生の2割前後の期間老人ホームにお世話になっていることになります。

こうしてみるとその費用もかなりの額になってくることが容易に推測できます。老人ホームの選択は、当事者の人生において非常に重要なものなのです。

このような新しい時代にはいってきて、従来のタイプと違って、新しいタイプの老人ホームが誕生しています。


●新型特養ホーム

従来の「特別養護老人ホーム」(「介護老人福祉施設」「特養」)の新しい形の公的ホームです。従来の特養ホームの場合、大部屋(相部屋)となるケースが多かったのですが、新型では個室や個別のケアサービスが受けられるようになっています。ただ、従来月額費用5万円だったのが、更に5万円がプラスされ、月額10万円ほどかかります。


●新型ケアハウス

従来のケアハウスは、身の回りのことは自分でできる程度の比較的軽度で自立した人が対象でした。そのため介護の必要度が進むと退所しなければなりませんでした。新型のケアハウスの場合は介護認定が必要となります。民間企業と自治体が連携した新しい方式での施設です。


●ケア付きマンション

分譲または賃貸のマンションに緊急通報や食事サービスを付加したものといえるでしょう。ただ介護が必要となった場合は、外部の在宅サービスと個別に契約が必要となります。そして介護の必要度が進むと、また改めて別の施設への入居を検討せざるを得なくなるのが実状です。


そのほか、従来からある有料ホームも入居費などの改善が見られ、最近ではかなり廉価になって利用し易くなってきています。老人ホームが社会の需要に門戸を広げて、利用者に選択肢が増えてきたといえるでしょう。


老人ホーム

老人福祉施設の種類


老人福祉施設には次の種類があります

●特別養護老人ホーム

介護老人福祉施設とも呼ばれます。65歳以上で、常時の介護を

必要とし、かつ居宅では介護を受けることが困難であるうえ、

介護保険法に規定された介護老人福祉施設への入所も困難な

高齢者などを入所させ、養護することを目的とする施設です。

●老人デイサービスセンター

高齢者に対して入浴、食事の提供、機能訓練、介護方法の指導

そのほかの便宜を提供する施設です。対象となる高齢者には一定の

制限があります。

●老人短期入所施設

養護者の疾病そのほかの理由によって、居宅で介護を受けることが

一時的に困難となった高齢者を短期的に入所させ、養護するための

施設です。

老人デイサービスセンターと同様、対象となる高齢者には一定の

制限があります。

●養護老人ホーム

主に経済的な理由から居宅で養護を受けることが困難な65歳以上の

自立者を入所させ、養護することを目的とする施設です。

●軽費老人ホーム

無料、または低額な料金で老人を入所させ、食事の提供やその他の

日常生活に必要な世話をすることを目的とします。

●老人福祉センター

無料または低額な料金で、老人に関する各種の相談に応じます。

また老人に対して、健康の増進、教養の向上、レクレーションの

ための便宜を総合的に提供します。

●老人介護支援センター

老人福祉に関する専門的な情報提供、相談、指導、および居宅介護を

受ける老人とその養護者などと老人福祉事業者との間の連絡調整

などを総合的に行う施設です。

このように、入所される場合、どの条件に当てはまっているか?

費用はどうなるか?などを検案することが必要になってきます。

いずれにしても、自立できるようにしていくことを考えていければ

本人のためにも家族のためにもいいのではないでしょうか?

老人ホーム

「老人福祉法」



昭和38年、高齢者の福祉を図ることを目的として「老人福祉法」が

制定されました。

高齢者の福祉とは、社会福祉制度の中の一分野で、老人福祉とも呼ば

れます。

特に高齢者を対象とするサービスを指します。

「老人福祉法」とは、老人福祉の原理を明確にし、高齢者の心身の

健康を保持し、生活を安定させるため必要な措置を講じるための法律

です。

現在日本では、高齢化、少子化が急速に拡大し、高齢者の幸せは

もはや家族だけで支えていくことは難しくなっています。

社会全体で高齢者の幸せを向上し、維持していく仕組みはできないの

でしょうか?

かつては、すべての高齢者を対象としてその社会保障を担っていまし

たが、高財政悪化により、現在では「老人保健法」、「介護保険法」

が適用されない場合に限って、老人の福祉を行う根拠として用いられ

ています。

高齢者の福祉として、在宅福祉と施設福祉があります。

ホームヘルプ、ショートステイ、デイサービス、グループホームは、

在宅福祉にはいります。

施設福祉には、特別養護老人ホーム、養護老人ホーム、老人介護支援

センター、老人福祉センターがあります。

軽費老人には、A型、B型があり、ケアハウスもこの種類の老人ホーム

の一種といえます。

日本の高齢化は、世界に類を見ないスピードで進んでいます。

高齢化率14パーセントの現在の高齢化社会は、あと数年もすれば高齢

化率21パーセントを超える、超高齢化社会に突入するでしょう。

高齢者福祉サービスの受給者が増加の一途をたどる一方で、それを

支える若者世代が減少しています。

安定したサービスを提供するためにも根本的な対策が期待されます。

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体験入居



たくさんある老人ホームの中から、一番入居する本人に会った老人

ホームを選択する際には、やはり入居を希望されるご本人、または

ご家族、あるいはその両方が自ら足を運び、ご自身の目で確かめる

ことがいちばん重要です。

入所してしまってから、「こんなはずじゃなかったのに・・・」

「思っていたのと違っていた」ということにならないために、条件に

見合う老人ホームを幾つか絞り込んだら、実際に見学に訪れてみる

ことが望ましいといえます。

また、見学する時は、一箇所ではなく、少なくとも2から3箇所は見学

し、それぞれを比較することが大切です。

さらに、体験入居をしてみると、開示されている情報や見学だけでは

わからなかった、思いもかけない、発見があるかもしれません。

では、見学、体験入居の際に、見落としのないように、幾つかの

チェックポイントを挙げてみましょう:

まず、見学の際には複数で訪れ、多角的な目でとらえましょう。

一人では築かなかった点をあとで意見交換することができます。

1.スタッフの対応
スタッフは気持ちよく挨拶をしてくれたでしょうか? 

話しかけた際に快く対応してくれましたか?

年齢層や男女比、またスタッフの資格の有無も確認してください。

2.他の入居者の方々
これからいっしょに生活をしていく方々です。

表情や挨拶、話しかけた際の対応はどうでしょうか?

仲良くやっていくことができるでしょうか?

3.食事
メニュー、質、量、また健康や病状に配慮した食事サービスが受けら

れるでしょうか?

他の入居者の方々に「味」の感想を聞いてみるのもいいですね。

4.周囲の環境
ちょっとしたお散歩を楽しめる公園やお店、病院が近くにあるでしょ

うか?

交通の便はいいでしょうか?

5.相談、苦情の窓口
何かあったときに快く相談にのってくれる専門の窓口がありますか?

問題にすばやく対応してくれる制度が整っているかを確認しておいて

ください。

体験入居した場合、夜間の体制や周囲の状況など、昼間にはよくわか

らなかった点が明らかになるでしょう。

その点をチェックすることが大切です。

1.食事、トイレ、入浴などの基本的な介護を見学、体験してみると

良いでしょう。

2.サークル活動、イベントなどを見学、体験し、実際に入所した時

に楽しい生活が送ることができるか、イメージしてみましょう。

3.夜間の看護体制を確認します。

4.周辺の治安、騒音を観察してください。

ただし、一般的に体験入居は1泊2日で、15000円前後費用がかかるとこ

ろが多いようです。

老人ホーム

老人ホーム入居費用



老人ホームに入居するには、実際、どれほどの自己資金が必要なので

しょうか?

実態を把握したうえで、無理のない資金計画を早めに立てておきたい

ものです。

かつては、高額でなかなか敷居が高かった有料老人ホームです。

最近では比較的廉価で、個人の趣向の多様化に対応した施設が多く

登場しているといわれています。

では、ある一般的な有料老人ホームを例に具体的な入居費用をシミュ

レーションしてみましょう。

一般に費用は、入居一時金方式と入居保証方式の2種類があります。

どちらを選ぶかで、月々の月額利用料が変わってきます。

ある有料老人ホームの例です。

●入居一時金方式の場合

契約時に25万円〜26万円の入居一時金を支払います。

この入居一時金は、入居後40ヶ月(3年6ヶ月)以内に退居する場合は、

月額(6000円ほど)で計算して未償却分が返還されます。

償却後の追加金は不要です。

この方式の場合、月額利用料は、家賃が60000円〜65000円、食費が

35000〜40000円、管理費が25000〜30000円です。

月額利用料は、13万円前後になりますが、このほかに実際には介護

給付金の一割負担(介護度によって異なります)、各部屋の電気代、

医療費、オムツ代などが別途必要となります。

●入居保証方式の場合

入居保証金として100000円支払います。

この保証金は退去時に全額返金されます。

ただし、退去時の居室の状況に応じて原状回復費を徴収されることが

あります。

月額利用料は、家賃は70000~75000円、食費は35000〜40000円、管理費

は25000〜30000円です。

月額利用料は、14万円前後です。

この場合もこのほかに実際には介護給付金の一割負担(介護度によって

異なります)、各部屋の電気代、医療費、オムツ代などが別途必要と

なります。

つまり。入居一時金方式の場合、入居一時金を多く支払うことによっ

て、月々の家賃を抑えるというものです。

一方、入居保証方式の場合は、入居保証金を低く抑え、しかも退去時

に全額返還される代わりに、月々の家賃が高くなるというものです。

長く住む予定?なら、入居一時金方式のほうがいいのかもしれません

が、こればかりはどうなるか、わかりませんよね。

また、これはあくまで、一例です。

入居金が0円というところもあります。

それは個々のホームでシミュレーションしてもらうことが大切です。

老人ホーム

第三者評価


老人ホームにおじいちゃん、おばあちゃんを訪ねたとき、その変化に

心配になることがあります。

自宅に居たときにはあんなにふっくらとしていたのに、老人ホームに

入ってとても痩せちゃったみたいなのだけど、「しっかりと食べて

いる?」当人に尋ねてみるものの、最近、ことに認知症の症状が

進んだおばあちゃんの答えからは、今ひとつはっきりとしたことは

わかりません。

ホームの方に尋ねても、「大丈夫ですよ」の一言。

普段、お世話になっている手前、それ以上、深く尋ねることは

できません。

老人ホームのもつ不透明性を解消するために、公的機関による第三者

評価が求められています。

平成12年6月施行 社会福祉法第78条では、「福祉サービスの質の向上

のための措置等」として次のように規定しています。

第78条

「社会福祉事業の経営者は、自らその提供する福祉サービスの質の

評価を行うことその他の措置を講ずることにより、常に福祉サービス

を受ける者の立場に立って良質かつ適切な福祉サービスを提供するよ

う努めなければならない。」

さらに、その第2項では、「国は、社会福祉事業の経営者が行う福祉

サービスの質の向上のための措置を援助するために、福祉サービスの

質の公正かつ適切な評価の実施に資するための措置を講ずるよう

努めなければならない。」としています。

この流れを受け、今後より多くの老人ホームで情報開示がごく当たり

前のこととして行われることを願いたいですね。

老人ホーム

老人ホームと集団生活



高齢者の方々にとって、長年、住み慣れた土地を離れ、老人ホームに

入居する不安は想像を超えたものがあります。

その不安は、入居されるご本人だけのものではありません。

やむを得ないこととはいえ、自宅での介護に限界があるご家族に

とっても、大きな決断となることでしょう。

「今まで、ずっと家族で生活してきて、今更集団生活に馴染むことが

できるだろうか?」

老人ホームの選択において、費用や施設、介護サービス、食事などの

ケアといった条件は非常に重要です。

また、「精神的快適さ」という面ではそれ以上に大きなウェイトを

占めるのが、施設のスタッフ、他の入居者とのコミュニケーション、

交流かもしれません。

モデルケースとして、入居者のコミュニケーションが特に大きな

問題となる、グループホームを例に、入居者同士の交流がどのように

図られるかをみてみましょう。

年間を通じてさまざまなイベントを企画、提供しているホームが多い

ようです。

春には「お花見の会」、夏は「七夕」、秋には「お月見」、冬は

「クリスマス会」などです。

また、ホームのなかで個人の趣味や好みに合わせて、さまざまな

趣味のグループが形成され、外部から講師を招いて本格的に活動を

しているところもあります。

ホームに入所する以前からの趣味を継続的に楽しむ方、あるいは老人

ホームに入って新しい趣味を開拓する方もいらっしゃいます。

ご自身の隠れた才能を開花される方も決して珍しくありません。

自宅での生活ではなかなか出会えない機会もあるようです。

また、これらの趣味のグループやサークルの発表会が催されます。

これらのイベントは、ホーム内だけでなく、ご家族やお知り合いの方

に公開されていることが多く、ホームに入居されながらもご家族との

交流が楽しく続けられます。

集団生活ゆえの煩わしさ、気遣いなど、デメリットもありますが、

スタッフや他の入居者の方々とのコミュニケーションを積極的に

楽しむのもいいかもしれません。

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ネットスーパー



老人ホームで生活している場合、毎日の食事は用意されますが、

トイレットペーパーやおむつなどの消耗品は各自で用意しなくては

なりません。

家族が定期的に訪れ、補給しているのですが、足りなくなって

しまうこともしばしばです。

ご家族が近隣にお住まいならまだしも、遠方の方、ましてや、

身寄りのない入居者の方々は日常の買い物の問題が出てきます。

老人ホームに入所した高齢者の方々にとって、日常品の買い物は

大きな問題です。

足腰が元気なうちは、お散歩がてら、気分転換にと、出かけることも

いいでしょうが、重い物、かさばる物等の買い物は大変です。

高齢化社会が進むなか、重い物を自ら運ぶ手間を省いてくれると

いうことで将来的に大きな発展を期待されているのが、

「ネットスーパー」です。

老人ホームの入居者本人やご家族からの利用が増えています。

利用者はインターネットのウェブページを見て注文をします。

遠方の家族でも、老人ホームのある地域の店舗に注文することにより、

新鮮な良品を即日で配達してもらうことが可能です。

そのため、生鮮食品、日曜雑貨、肌着の他、家電なども

安心して注文できるのです。

商品代金の決済は、代引きも可能ですが、インターネット上の

クレジットカード決済もでき、配達先を老人ホームとして、

ご家族が代金を支払うこともできます。

認知症のご本人に支払いを任せなくてもいいので、安心です。

老人ホーム

老人ホーム タイプ別メリット、デメリット



主な老人ホームのタイプとして

  1、介護老人福祉施設(「特別養護老人ホーム」「特養」)。
  2、介護老人保健施設(「老健」)
  3、グループホーム
  4、有料老人ホーム

があります。

加速する高齢化社会のニーズに応え、公的、民間、

いずれにおいてもさまざまなタイプの老人ホームがあります。

それぞれにメリット、デメリットがあり、今後メリットの

さらなる拡大、デメリットの縮小や解消が望まれます。

介護老人福祉施設は安価である反面、入所待機となるケースが多く、

大部屋(相部屋)となることが多いというのも敬遠される理由の

ひとつとなっています

また、病院と自宅の中間施設で、リハビリ施設です。ただし、

入所期間が3ヶ月程度になっていることから、いずれは

退所することを念頭においたうえでの入所となります。

ケアハウスは、原則個室で、ほとんどの場合食事サービスが

ついていますが、あくまで身の回りのことを自分でできる、

比較的自立した人が対象です。

介護の必要度が大きくなると、退所しなくてはなりません。

グループホームは、個室での生活を基本としつつも、食事や入浴は

共同生活となります。

軽度の痴呆症の方にとって、家庭的な環境での共同生活は

適度な刺激となり、症状の進行を遅らせるメリットがあります。

有料老人ホームは、民間のホームです。

ほとんどが株式会社経営であることから、個人のニーズや

好みに合わせて選択できます。

かつては高額な資金が必要なホームが多いのが実状でしたが、

現在では、比較的廉価なところも登場し、さまざまなニーズに対して

今後、最も多様化することが予想されます。

それぞれに一長一短があります。また、これらの従来のタイプに

加えて、新しいタイプも次々と模索され始めています。


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